絵本を作りたいと思った私の原点 流産を経験した話

はじめに、この記事は私の流産経験をお話しします。自分でも描くか迷ったのですが、隠すことではないなと思ったのと、今の私はこの経験があってこそなのでお話ししようと思います。
性別も年齢も関係なく読んでいただきたいとは思うのですが、苦手な方や、心が不安定な時はお控えください。そして現在は、可愛い娘にも恵まれ、この経験も前向きにとらえることができています。

妊娠の発覚・当時の流産への考え

私は子どもが好きです。自分の子どもが欲しいとずっと強くおもっていました。そして妊娠。とても嬉しかったです。
エコーに映る豆のような白い丸が、愛おしくて愛おしくて、何度も見ていました。まだ聞こえないであろう赤ちゃんに、何度も話しかけていました。お腹をさすっては、「天気がいいよ」「ちょうちょが飛んでいるよ」「来てくれてありがとうね」って何度も。
子どもに何か作りたいからと、ミシンも買ってよだれかけも作りました。
妊娠には流産というリスクがあることも知っていましたが、私は大丈夫だろうと思っていました。自分にはそんなことは起こらない、と。

流産

おかしいな、と思ったのは妊娠8週にはいったときでした。つわりのなかった私が、唯一妊娠していると実感できる体の変化が胸の張りだったのですが、朝起きたらその張りがなくなってしまいました。とても不安になり、仕事を休んで病院へ。結局赤ちゃんは無事で、その日はへその緒も確認できました。
以前の心拍確認のときより、心拍の早さが遅かった気がしたのですが(確かではないです)その日はへその緒が見えたことに安堵し帰宅しました。
その6日後、妊娠9週目になったいました。今度はテレビ(バライティ番組)を見ていたら、急に涙が出てきました。悲しくもなんともないのにです。なんだか不安になりお腹に話しかけますが、余計に泣けてしまいます。今思えば、この時がお別れの時だったのかなと思っています。
さらに4日後、おりものに鮮血が混じっていました。急いで病院へ行きました。夫も心配してくれましたが、大丈夫と1人で病院へ。
診察中、モニターに向かて「無事でいて」と願い続けましたが、もう心臓は動いていませんでした。

稽留流産(お腹の中に残った状態で亡くなっている)と診断されました。

医師の説明を聞き、数日後に手術をするよう勧められました。その後お会計まで待っていたのですが、泣きませんでした。というか、変な正義感で泣けませんでした。周囲にいる妊婦さんの心の負担になりたくなかったのと、看護師さんになだめられるのも怖かった(我慢できなくなりそうで)。ひたすら外を見て待っていました。
仕事中の夫が赤ちゃんどうだった?とメールをくれましたが、返事ができませんでした。夫の邪魔もしたくありませんでした。
車に戻り、泣きました。泣きながら調べました。
流産 見間違い
流産 心拍 動いた
流産 無事
など…そうすると、セカンドオピニオンのことを書いている記事がありました。流産の診断後、他の病院では無事に心拍が動いていました、と。
わらをもすがる思いで違う病院へ行きました。これで生きてくれていたら…そう願いながら。

しかし、2つ目の病院でも心拍は動いていませんでした。
私の赤ちゃんはどうやらお空に帰ってしまったようでした。

ひとまず母に電話をしました。誰かに聞いてほしかった。
母は残念やったねと言い、手術の前日から私の元へ来てくれることになりました。

夜、帰ってきた夫に話しました。メールの返事がないので気づいていたようですが、そっか、とだけ言いました。
「おかん(夫の親)にメールだけしておくわ」とメールにしながら泣いていました。私は夫が泣いているのをはじめて見ました。

手術

私はせめてわが子を一目見たいなと思っていました。たとえどんな姿であれ、それが私にできる数少ないことだとおもったからです。でも実際手術は全身麻酔なのと、見ないほうが良い状態になるそうで、見せてあげられないと先生には言われていました。
流産が分かって手術までの数日、私はまだおなかに話しかけていました。「お母さんはあなたに会いたいな」と。そのおかげか、たまたまなのか、手術の直前、今から麻酔するよーって時に自然に出てきてくれました。
先生が「あかちゃん出てきたよ」と見せてくれました。
それはとても神秘的でした。「かわいい。会えてよかった」と思いました。

手術が終わり、家に帰って寝ていました。(術後でだるかった)
夢を見ました。感覚としては金縛りのような、不思議な感じでした。

ベッドで寝ていると、誰かが階段を上って部屋に入ってきました。私は母かな?と思っていたのですが、その誰かは私のお腹の上に座りました。
そこには男の子がいました。
私は、この子は私の子だ!と思い「大丈夫?痛くなかった?苦しくなかった?」と聞きました。
男の子は「大丈夫だよ。ぼくが生まれていたら、パパとママが離婚していたから(生まれるのをやめた)」と言いました。
私は男の子を抱きしめました。

ここで夢が終わりました。離婚のことは何故かはわからないですが、この子なりにいろいろ考えてお空に帰ったんだなと思えました。

術後の私

気分の浮き沈みが激しかったです。普通に笑える時もあれば、ずっと泣いているときもありました。
お風呂場の鏡で自分のお腹が映ると泣けてきました。
もっと一緒に居たかったのに。大きくなるあなたを見たかったのに。
そうやってもう居ないお腹に話しかけていました。
夜寝る前もずっと泣いていました。夫にも当たることがありました。「あなたは悲しくないのか!」と言ってしまったこともあります。
(夫は悲しいけれど、私を支えるために気持ちを抑えていたようでしたが、正直、私は一緒に悲しんでほしかったです)

本との出会い

この時の私を支えてくれたのは本でした。池川先生の本は、胎内記憶のお話などがあるのですが、その中に流産のお話があります。スピリチュアルな話になるのですが、心が軽くなったのを覚えています。

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この本に書かれていることが全てだとかは思いません。でも、少しでも同じ経験の人の声を聞きたかった。少しでも寄り添ってくれるものが欲しかった。モヤモヤを泣いてすっきりさせたかった。
お空に帰った子が、少しでも幸せだったと思いたかった。

実際、私はこの本を読んでかなり気持ちが落ち着きました。流産したのは自分が悪かったからだという思いが、この子はこういう運命を選んできたんだ、と思いに変わりました。私のこの経験もこの子が命の大切さを教えてくれたんだと。
※流産は誰のせいでもありません。自分のことを責めないでくださいね。

そして思いました。私も人に寄り添いたい、と。

流産をテーマにした絵本

流産の確率は決して低くはないのに、やはり触れにくい話題なのか情報が少ないなと思いました。
流産を経験した人が、読んで大泣きするのでもいい、心が軽くなることでもいい、自分を認めてあげられるような…そんな絵本を作りたいと思いました。
その時たまたまやっていたコンペに応募することにしました。(文章のみ)

ストーリー(あらすじ)
赤ちゃんは、ママのお腹の中が気持ちよくって踊ったり歌ったり。
ママやパパの声を聞いては大喜び。
たくさんの愛情が抱えきれないほどお腹の中に降ってきます。
こんなに愛してもらえたから赤ちゃんは大満足!
あかちゃんは次の冒険に旅立つことにします。

ママもパパも大好きだから、どこかできっと会えるよ
たくさんの愛をありがとうね

勢いでばーっと書いてしまったので、当たり前のようにコンペはだめでしたが…
でも、この経験は、今私がしたいことにつながっています。

私のしたいこと

絵本を通して気持ちを伝えたい。伝える手助けをしたいと思っています。
誰かが誰かを思う気持ちを絵本にしたい。
子どもへの誕生日祝いでも、結婚式での両親への手紙でも、プロポーズでも…そして、お空に旅立ったわが子へでも…
貰う相手が喜んでほしいというのは当たり前ですが、送る側が、その絵本を通してあたたかい気持ちになってほしいんです。
これが、私が絵本をつくりたいと思った原点です。

流産を経験された方、またその周囲の方へ

流産をしたのは誰のせいでもありません。何を食べたとか、重いものをもってしまったとか、そうやって自分を責めなくていいんですよ。でも、いっぱい泣いてあげてください。自分のためにも。自分よりつらい人がいるからと我慢する必要もありません。辛いときは辛いでいいんです。
泣いても泣いても気持ちが落ち着かなかったら、お墓参りなんていかがですか。ご先祖様に、自分の赤ちゃんが迷わずお空に帰れるように手助けしてもらいましょう。
母子手帳ももらっていたら、そこにお子さんへの手紙をかくのもいいかもしれません。泣いて泣いてなかなか書けなくても、少しずつでも。私は「がんばったね、ありがとう」と書いてあります。捨てなくてもいいんですよ。
誰でもいいから話聞いてほしいなって思ったら、私でよければご連絡ください。一緒に泣くことしかできませんが、すっきりするかもしれません。

流産を経験した方の周囲の方へ
絶対に責めないでください。あんなことしてたから、なんて絶対に言わないでください。よくあることだよなんて言わないでください。
寄り添うことや、あえて普段通り接することなど、あなたにできることをしてあげてくださいね。

最後に

本当は書くのが怖かった。これを読んで不安になったり、思い出してまた傷ついたりする人がいるだろうなと思ったので…
ですが、流産を経験するとはどういうことかをみなさんに知ってもらいたいと思いました。知っていたら、周りに優しくできるかもしれない。できたら経験してほしくないけど、将来同じことを経験してしまった人が少しでも前向きになるヒントになるかもしれない。
そう思い書くことにしました。

もちろん辛いし悲しい経験で、できればもう経験したくないし、みなさんにもして欲しくないけど、この経験は私を成長させてくれました。命について、子どもを授かることに対して考えさせてもらえました。私がしたいことも見つけられました。
元気に生まれてきてくれた娘にも、わずか9週間しか一緒に居られなかった赤ちゃんにも感謝しています。

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2018年11月21日その他原点, 流産

Posted by chanu